2015年の収穫の忘れ物

あけましておめでとうございます。
本年もごひいきのほどよろしくお願いします。

昨晩は夕方から実家でさんざ飲んで、帰って来てからさらに特別な正月酒に手を出してしまい、なかなかに頭が痛い二日酔いな元旦を迎えてしまいました。
風も強かったし波も荒れ気味だったので今日の初乗りは断念しました。
体力も筋肉も落ちてしまってヘロヘロな体なので、今年は無理せず今の自分に見合った波を選んでいこうと思います。
さて、きのう「2015年の収穫」を拾い集めたものの、今日になって肝心なものを忘れていたことに気づきました。
まったくもう、これをはずしちゃいかんでしょう〜!
てなわけで・・・

MUSIC

ボズ・スキャッグスの新作をすっかり忘れていました。
CDでさんざん聴いたあげくやっぱりレコード盤が欲しくなってゲットしていたのに!
前作同様、いや前作以上にシブく深みのある楽曲が並んで申し分のない2015年のベスト盤だと思います(忘れていたクセによく言いますが)。
今回はボニー・レイットにルシンダ・ウィリアムズまでゲストに迎えてさらにゴキゲン。すっかり相棒になっているレイ・パーカー・ジュニアのギターも昔とは違って味のあるブルーズを奏でています。
いやぁたまんねっす♪(忘れていたクセによく言いますが)。

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MOVIE

そして映画。これを忘れたらいかんぜよ!な日本映画だったのに・・・。
そう、是枝監督作品の「海街ダイアリー」です。
長澤まさみのなんと エロい素敵なこと、鎌倉を写す淡い映像がかつての自分の記憶とだぶって、映画の物語とは別の自分の物語がシンクロしてくるような不思議な感覚を呼び起こしてくれました。
こういうなんということもない情景を写す是枝作品は大好きです。
いやしかし、なんでこんなに忘れてしまうんだろう・・・ついに脳みそがいかれてきたのかなぁ、はぁやれやれ。

2015年の収穫と忘れ物 log No.165

7:00~9:00
排水口脇 腰〜腹 25℃ 南4m/s
ドライ+ヘッドキャップ+グローブ

最後までグデグデでしたが、大晦日に乗り納めできてよかった・・・。

いよいよ2015年も今日でおしまい。
いつも年末に「今年の収穫」をいろいろ思い出しつつ拾い上げていたのですが、今年はさっぱり。ジャンクレコードばかりが増えて行くばっかりでした。まぁそれはそれでいいのだけれど・・・

BOOKS

いつになく今年は読んだ本が少ない、しかも買ったまま途中で止まったままの本ばかり。その中で唯一読了できたのがカズオイシグロの「忘れられた巨人」。
前作に震えたので久しぶりの新作もかなり期待したのですが、今回はオデの超苦手な騎士道ブリブリなファンタジー形式を取り入れていたため、なかなかにしんどい読書体験でした(今年盛り上がっているスターウォーズが苦手なのも同じ理由です)。
前作や以前の作品のような、読み進むうちにいろんなものが徐々に歪んできてアッと驚くようなところへ連れて行ってくれる、あの「感情の同時進行体験」を得られなかったのが悔しい。
でも彼のインタビューを読むにつけ、来年は再読をしてみたいと思っています。

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MUSIC

今年も御大の新作が多数あったものの、できればレコードで聴きたい、でも高い、で躊躇しているうちに気がつけば年末に。あれもこれも欲しかったなぁ・・・。
そんな中でキースとボブディランの新作にはうっとり。特にキースの新作は良かった。今は亡きボビーキーズのサックスプレイが収録されていたのも驚きでした。
あとはブエナビスタの待望のアナログ盤発売。しかもキューバのうれしいニュースのおまけ付き、いやぁビックリでした。
もひとつはロンドンの小さなレコードショップが今年発売した、なんと浅川マキのベストアルバム。まさか彼女の新編集プレスを輸入盤で買えるなんて思いもよりませんでした。彼女の中古盤はえらい高くてなかなか手が出ないのですが、新品2枚組で良心的な値段なので大変ありがたいです。日本のレコード会社も見習ってください!

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MOVIE

今年はほとんど映画館に足を運ばなかった。
観たい映画が少なかったこともありますが、それよりもレコード探しに忙しくて・・・。
そんななか、唯一映画館で観た「バードマン」「ジェームズブラウン」は良かった。JBは当然だけど、バードマンのドラムだけのBGMが最高にカッコ良かったなぁ。
で、映画館だけでなく、ネットで観るhuluでも今年はあんまり観ていない、というかつまらなくて途中でやめてしまうものが多くて・・・それでも先日観たコーエン兄弟1998年の作品「ビッグ・リボウスキ」は今さらだったけど、最高にくだらなくておもしろかったなぁ、音楽も最高でamazon見たら最近レコード盤が出たらしく迷わずポチっとしてしまいました。今年最後にこんないい映画にめぐりあえてしあわせです。

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SURFING

今年は後半になってさっぱり乗れなくなってしまい最悪な状態ですが、SOULOVEカップでゲットしたニューボードがやっぱり今年最大の収穫です。
来年はこのボードで本当の収穫を得たいところですが・・・。

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そんなこんなで今年もありがとうございました。
よいお年を〜♪

映画「バックコーラスの歌姫たち」

映画「バックコーラスの歌姫たち」観てきました。
原題は「20 FEET FROM STARDOM」
スポットライトを浴びるのは6メートル先のスターだけ、彼女たちは常に6メートル後ろで彼らのためにコーラスをつけるだけ。
でも彼女たちの歌声が無かったらあの歌やこの歌、みんなみんなあんなに光輝くことはなかったでしょう。
そんな彼女たちに光を与えたのが、当時のイギリスの得体の知れない若者たちだったってのがイイね〜♪
オデの中ではストーンズの「 Gimme Shelter」で驚異の歌声を披露したメリー・クレイトンと、同じくストーンズの90年代以降のツアーに同行したリサ・フィッシャーの歌声は強烈に耳に残っています。
特にリサ・フィッシャーは東京ドームで3度観ているからねぇ、あのスマートなリサが映画ではすっかりおばちゃんになっちゃっててビックリしたけど歌声は健在。
90年代以降のレコーディングではデジタルでピッチいじくったり多重録音したりして、60〜70年代のような生のノリのあるコーラスが聴かれなくなったという話しにはとても残念な気持ちになったけど、ライヴではやっぱりこういったコーラス部隊は必須ですよねぇ。
来月のストーンズの来日公演ではリサ・フィッシャーの健在ぶりをじっくり観てきたいと思います(はたしてリサは来るのかな?)。
ところでダーレン・ラヴのエピソードであらためてフィル・スペクターってひどいヤツだねぇと思った次第です。
日本でも最近は影武者作曲者がいたなんて騒がれてるけど、それよりひどいことをしていたんだもんねぇ、でも真実とともに歌は残ってるんだもんねぇ、イヤなヤツだけどいいもん作るっていうのはどんなものなのかねぇ、まぁ少なくともどこぞの小説家みたいなのはどんなにその作品が良くてもオデはごめんこうむりたいけどねぇ、モゴモゴ・・・。

まぁ、とにかくロック好きな方には必見な映画だと思いましたよぅ〜♪

メリー・クレイトン!

リサ・フィッシャー!

「バックコーラスの歌姫たち」公式サイト

映画「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」は決してオススメはしませんが。

ジム・ジャームッシュの新作「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」観てきました。
今日みたいに晴天の真っ昼間に観るもんじゃなかった。
人知れず夜中にこっそり観るべきだった・・・。
ひたすらクールでカッコよくてキュートな吸血鬼の恋人たち。
アダムがエレキギターを愛でながら語るセリフや、ゾンビたち(人間たち)の愚かな所業に憤るセリフなどにクスっとはするものの、それ以上のいかなる感情も湧き立ててはくれません。
ただ、イヴの妹エヴァ(ミア・ワシコウスカがキュートですねん)に噛まれてみたい!と思うのみでありました。
アンダーグラウンドなカリスマロックミュージシャンでもあるアダムの部屋がアナログな音響機器や楽器だらけで超魅力的。そんなアダムがこしらえた自家製発電機にも注目。これからのエネルギー生産は吸血鬼に教えてもらいましょう。

「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」公式サイト

追記(2014.02.13 AM6:28)

この映画を観た夜のこと、久しぶりに大長編ドタバタ喜劇風の夢をみてしまいました。
ありえないほどの豪華キャストに囲まれて始終わめきちらしている自分、しまいには自分の叫び声で目が覚めて、覚めた直後にもそのセリフの続きを叫んでいてビックリ。
普段は忘れてしまう夢の内容も、今回ばかりはあまりにもおもしろかったので、けっこう覚えています。内緒だけどね。
しかしいったいぜんたいこれはなんなんでしょう?これこそがジム・ジャームッシュが仕掛けた映画の魔法だったのかもしれません。

それからこれから観る方にひとこと言い忘れていたことが・・・
この映画、エンドロールが始まる直前の最後の最後の本当に最後のワンカットだけは決して見逃しませんように。
あまりにもばかばかしい昨晩の夢の発端はもしかしたらこのシーンの反動なのかもしれません・・・。

映画「アメリカン・ハッスル」は音楽でもハッスルしまくりでした ♪

イかれっぷりが面白かった前作「世界にひとつのプレイブック」のデヴィッド・O・ ラッセル監督とジェニファー・ローレンスの新作なので「観ないではおれまい」と思っていたのだけど、なぜか先週はスコセッシ&デカプリオに浮気してしまい大失敗。
本日ようやく観てきました。
「世界にひとつのプレイブック」の主人公2人は今回は脇役(ブラッドレイ・クーパーは準主役級だけど)に徹していましたが、ジェニファー・ローレンスはトンチンカン&セクシーで圧倒的な存在感でした。
あのへんてこな表情とむっちりボディなのに妙にセクシーなところが大好きです。
クリスチャン・ベイル演じるゲ〜ハ〜ブ〜デ〜な主人公がなぜにあんな美人(エイミー・アダムス)に惚れられるのか納得のいかないところでしたが、最後にはすごくカッコ良く見えました。
やっぱり人間、ハートがものを言うんだねぇ、分かる人には分かるもんだねぇ、と自分の頭をなでながらゲ〜ハ〜主人公に拍手を送っていました。
デヴィッド・O・ ラッセル監督の映画には、イカれて爆発寸前の人びとに寄り添うなんとも言えない距離感に心地よい共感を得るものがあります。
今回もぜひとも多くのアカデミー各賞をあげてほしい傑作でした。

♪〜

映画本編に輪をかけて、音楽もまたとってもゴキゲンで、物語を加速する役割を十分に果たしていました。
忘れないうちにそんな楽曲たちをYouTubeで・・・と思ったらすでにこんな再生リストがありました。

恥ずかしながら初めて聴く曲も多くて、中でも喰わず嫌いだったELOの「Long Black Road」と、スティーリー・ダンの「Dirty Work」がカッコよくてさっそくチェック&ポチしました。

ELOの「Long Black Road」は実質ジェフ・リンのソロ作といわれる「ZOOM」の2001年当時の日本版のみのボーナストラック(なぜか再発ものには収録されていないようです)。

スティーリー・ダンの「Dirty Work」はファーストアルバム「Can’t Buy a Thrill」に収録。この頃のスティーリー・ダンはゆるい感じでいいですねぇ、初期のアルバムもちゃんと聴いてみようと思いました。

そしてアーティスト名すら知らなかったのがクリス・スティルス。どうやらあのスティーヴン・スティルス(バッファロー・スプリングフィールドやCS&N)の息子らしい。
そんな彼の「Live to Live」がカッコイイのですが彼の2枚のCDには収録されていないようなので、唯一今回の映画のために書き下ろされたものなのかどうなのか・・・?

さらにはどんな曲がどんな場面で使われているか解説されたページもありました。
こちら
こちらも

もちろんサントラ盤もポチっ、ぜひ第2集も期待したいところです。
American Hustle (Original Motion Picture Soundtrack)

アメリカン・ハッスル公式ホームページ