3月6日、多分これが最後の日本公演となるであろうローリング・ストーンズのライブに参戦するため、10数年ぶりに東京へ行くことを決意。放射能降りしきる東京を訪れるのはこれが初めてとなります。
ずっと昔に購入していたラメのベロTシャツ。ほんとはバンドのライブ用の衣装にと思っていたのだけど、なかなか着る機会がなく、今回初めて袖を通すことに。捨てずに持ってて良かった!
旅のお供はこの2冊。
きゃりーぱみゅぱみゅは関係ない。
10数年ぶりなので二階建ての新幹線に乗るのはこれが初めてだった〜!
往きはカーサブルータスのウォーホル特集を眺めながら・・・
スキー場は雪いっぱい、でも人がいません。
絵に描いたように、トンネルを抜けたら春。
東京駅に着くとすかさず業務連絡。
すでに八重洲口で飲んでいるそうな。
不必要にでかい双眼鏡をチェック中。
24年前の初来日公演を一緒に参戦したみんなもジジイになってきました。ストーンズの初来日をきっかけにみんなでバンド始めた頃はまだ20代だったんだねぇ、あの頃のストーンズの年齢を上回っていることにみなで驚愕そして感無量・・・。
熱燗に変えていい気になっていたらそろそろ開演時間、ヤバい!
快速に乗ってしまい、水道橋駅を通り過ぎたりなんかして。
ようやくホテルにチェックイン、東京ドームはすぐそこ。
すごい人で身動きとれない。
お目当てのグッズはすでに売り切れ、というかそれどころではない、間に合うのか?!
あまりの高さと急斜面でころげ落ちそう。
過去3回のストーンズ公演はみんなアリーナ席だったのでスタンド席は初体験。
あっという間に終わっちゃった〜♪
いろいろとツッコミどころ満載だけど、いいのだ、これでいいのだ!キースがどうとか、もうどうでもいいのだ。そこにあの4人がいてしかも今回はミックテイラーまでいてグルーヴしてるだけでもうそれだけでいいのだ。ミックと一緒に「フ〜♪フ〜♪いぇ〜い!」って歌って踊って手拍子もんで、それでいいのだ。もたついて曲が止まりそうになろうとかまうもんか、これまでストーンズに教わったことを思えばそんな些細なことは問題じゃねぇぜなのだ。ここであのリードギターのフレーズが入る、ここでブレイク、ここで絶妙なカッティング・・・まるで「そこはオマエの頭で自由に弾きな!」なんて言ってるかのようなカラオケ状態のキースのギター、それでもいいのだ。オデの頭の中では常に手際良く補正された音が鳴り響くのだ〜♪
それにしてもミックは凄すぎました。70歳にしてこのパフォーマンスは驚異的。
特に「ミッドナイトランブラー」は鳥肌たつほどのデキでした。ミックテイラーのギターがミックジャガーのブルースハープに絡み付いておどろおどろしく始まったこの曲は今日のハイライトといっていいでしょう。スローになってからのねばりと再びアップテンポになってからのミックの神業的なステップとオデたちを煽り倒す嬌声で場内はヒートアップ。疲れて座席にへたれこんでいたオデも思わずスタンダップ。70のジジイに負けてらんねぇぜ!
ライヴ終了後は人混みを避けてたどり着いた、イタリアンな料理なのに昭和な店内の小さな小さな居酒屋で乾杯。すぐに食べ物はラストオーダーだったけど、隣卓のモデル風な外人ねいさんの英語に相づち打ちながら喰うパスタにピザにイベリコ豚のカツレツは美味くてワインもすすむ・・・
翌日はのんびりと六本木へ。ここも久しぶりです。
7日は六本木ヒルズの森美術館で開催中の「アンディ・ウォーホル展」に参戦。
入り口でマリリンが迎えてくれます。
唯一撮影が許されていた会場前に設置された車。
しょせんシルクスクリーンなどというなかれ、実物のでっかいキャベルスープ缶やマリリンモンローにエルビス、毛沢東にミックジャガーに坂本龍一、なかでもアレサフランクリンとモハメドアリはけっこうな迫力モノでした。
むかし新津の美術館で見たウォーホルの初期の頃のイラスト作品も好きなので、今回もたくさん見れてよかったです。「ブロテッドライン」という技法で描かれたにじんだ描線が色っぽくて魅力的。一方で、鉛筆やペンで一筆書きのように単調に引かれたドローイング作品も大好きです。
ストーンズと同じように60年代の終わりから80年代にかけて駆け抜けたウォーホルの作品たちはまさにロックそのものという感じがして、今見てもとってもカッコイイです。美術のことはよく分からないけど、今の時代では当たり前になったサンプリングやリミックスやSNSを先取りしたような手法で当時の時代を映し出した作品群は、今だからこそ腑に落ちるような気もします。
それから会場を廻るお客さんたちを眺めているだけでも楽しめました。個性的なファッションだったり普通だったり、若い人もお年寄りも、キレイな人もそれなりな人も、みんなみんなみんなおもしろい顔して見ていましたねぇ。
展覧会を見たあとは眺めのいい特設カフェへ。
ろくなメニューではありませんが、ここは当然キャンベルスープをオーダー。
味わうということもありませんが、小さくなった胃にやさしく沁みます・・・。
こんな景色を見ていると、ふっと恐ろしくなります。
3年前の今頃ここであんなことに遭っていたら・・・。
ほんとは渋谷の小さな映画館で、新潟では当分やりそうにない映画を見に行くつもりだったけど、あまりに疲れてしまってギブアップ。東京は歩きっぱなしでツラいなぁ。
帰りの新幹線ではワインでうたた寝。
「フラニーとズーイ」は数ページで中断でした。
来月のジェフ・ベック、ボブ・ディラン2日連続ライブ参戦へと続くのであった・・・♪