ディラン・ベック・キャパ、皇居 その1

4月4日・5日と東京へ行ってきました。
先月のストーンズ公演に続いて今回は4日にジェフ・ベック、5日にボブ・ディラン、と2連チャンのロックレジェンド詣でをねじこんでいざ出陣。

4日の東京はポカポカ陽気で初夏の雰囲気。
新幹線の中で見たツイッターで「皇居で初の花見一般公開」のニュースを発見、この陽気だし予定を変更してのんびり皇居の花見見物へ・・・。

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外堀(?)には一羽の白鳥がお出迎え。でもすぐにいなくなってしまいました。
急に当日発表された(のかな?)せいか、東京駅からの人の流れはスムーズで皆ゆったり気分で皇居へ向かっていましたが、いざ皇居の前まで来ると警察官から「今日の入場はもう出来ません!」とのアナウンス。この時点で1時半過ぎ、3時までの公開ということで、すでに大勢の人が待機中らしくこれ以上は無理とのこと、残念!夜のニュースによるとこの日5万人が訪れたそうです。

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あまりの陽気に素っ裸の小さな女の子が公園の池で水遊び。
のどか過ぎる・・・。

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気を取り直してとりあえずホテルへチェックイン。
途中、日銀の桜並木を眺めつつ・・・すでに葉桜がかなり目立っていました。

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しかしさすが日銀、重厚な存在感ですね。
ここに眠っている大枚のほんの少しでもオデのところにめぐって来て欲しいものです・・・。

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さて、ジェフ・ベックのライブはNHKホールなので、原宿駅で降りたついでに古巣のラフォーレ原宿のオフィスへ寄ってきました。

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原宿の街はラフォーレ以外は激烈に様変わりしていて、20年前にここで働いていた頃の面影は皆無でした。
この店頭でハッピを着て、福袋セールやバーゲンの行列整理やら呼び込みをしたっけなぁ・・・。
オフィスでは昔お世話になった上司や先輩、新潟で苦楽を共にした同僚など大勢の方に再会できてとっても楽しかった。
特にオデの結婚式で、入社試験で書かされた作文を全文読み上げるという暴挙に出た上司(今はラフォーレのBOSS)にお会いでき、その美しいバリトンボイスでオデの近況を聞いてくださってハゲましの言葉をいただき、とても嬉しかったです。
原宿のオフィスでは、当時キッズ館の地下にあったミュージアムの管理室でいつもサボっていたっけなぁ、あのときいつもオデの油を買ってくれたクラフトの○○さんはどうしてるかなぁ・・・その後の新潟店勤務は超多忙地獄だったけど、原宿時代は良かったなぁ・・・などと感慨に耽りつつ、当時ともに机を並べた数人の先輩方がいるという表参道ヒルズへ移動、実はこれが初めて。
チョコレートバーの長い行列に驚きつつ、目指すはかつてそこにあった同潤会アパートの面影を残す一角へ。
同潤会アパートの中庭に面した一室をラフォーレの倉庫として使っていて、伝票整理に駆り出されてホコリにまみれになったことを思い出します。
それからそれから、クリスマスには電飾で飾られた街路樹のもと、同潤会アパートの隣の交番脇で通行人に甘酒を配ったなぁ、たしかハナエモリの巨漢な専務さんと一緒だったなぁ・・・。

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センチな気分で原宿をあとにすればいよいよジェフ・ベックのライブ。
途中雷雨に突風、大雨と急展開な空模様に不穏な空気を感じつつNHKホールへ。

 

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夕日がきれいだったけど、雨が再び降り出してきて・・・にも関わらずなかなか中に入れてくれないNHKホール。

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基本的にはオタッキーな元ギター小僧おやじと、内田裕也ふうなロックジジイ度が高いものの、なぜかキレイなオネイさんもポツポツと目立っていたような・・・ジェフ・ベック恐るべしです。

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これがあの紅白の会場なのか!音は良さそうだけどオデの席は3階の端っこ。果たして・・・?

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スマホでの写真撮影は「他のお客様の邪魔にならぬよう」とのアナウンスで皆さん撮りまくり、さすがに頻繁に撮りまくっていた近くのオッサンにはムカっと来たのでオデは最小限にとどめました。

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あ!っという間に終わっちゃった。
セットリストはこちらのブログで見ていただくとして、私の感想は・・・
まず感じたことは、ジェフ・ベック若い!
別にミック・ジャガーのように動きまくるわけではなく、ギターの音が若い。
若いというか、ガキだ!ギター小僧そのまんまだ!
クラプトンが歳を重ねるごとにいい感じで枯れてきたのとは全く逆行している男。
齢70にしてもさっぱり枯れない男。ますますゲロゲロディストーションがうるさくてハードロックしてる時代錯誤野郎。
とでもいいましょうか、せっかくのNHKホールなのに音がね、うるさいんですね。
それがいいのか悪いのか・・・半分はよく知らない曲だったこともあって、あともう一人のギタリストが弾いていたのがほとんどギターシンセで、ぺらいというかなんというか・・・。
それでも3曲目でジミヘンの「リトルウイング」出たときにはチビリそうになったり、ワイアードからの曲が続けば感涙にむせび、ナマ「A Day In The Life」はさすがにビビリました。今日はこれをナマで聴けただけでも良かったような気がします。
それから来日記念に急遽発売された新譜EPにも収録されていた「Danny Boy」も凄く良かった。
せっかくこのEP買っていたのに全然聴いてなかった・・・あらためて聴いてみたらCDのはボーカル入りだったけど、この日のライブのインストバージョンのほうが断然良かったです。
できればナチュラルなオーバードライブサウンドで、もっといけてるバンドで、小さな箱の音響のいい会場で、じっくり聴きたいと思いましたが、今の彼にはそんなちんまりしたことは眼中に無いのでしょうね。
きっと死ぬまで「おらおらおらどうだどうだどうだー!」なギター小僧のままなんでしょうね。
まぁそれはそれでいいんでしょうけどね・・・きっとオデにはこれがジェフ・ベックの見納めとなることでしょう。

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などと、ジェフ・ベックファンから怒られそうな感慨を胸に秘めつつ、明治神宮の夜桜を横目に急激に冷たくなった外気に身をすくめながら家路につくのでありました。

いよいよ明日はボブ・ディランだ!(その2へ続く・・・)